本日は、「“AI”と“人間”の市場価値」について学びなおし。
2022年8月22日、「“業界トップレベルの画像生成AI”が近日中に無料配布される」という記事を読みました。
内容をざっくり説明すると、画像生成AI「Stable Diffusion」(サービス名は「DreamStudio」)によって、全世界、無料でイラスト・漫画・3D CG・建築図面・動画・映像などが作れるようになるそうです。画像生成に関わるアーティストや職業にとっては「世界変革」とも言える出来事なのだとか。
太字の仕事はこの先、AIにほとんどが代替えとなり、人間の仕事は最小限となる未来が予想されますね……。
AIは人間の仕事を奪い、人間は仮想空間で遊ぶ(?)
一方、同じ日にこれまた興味深い記事を発見しました。
「木梨憲武がXANAでメタバースに進出!バーチャルギャラリーの展開を発表」
これによると、タレントでアーティスト活動もされている木梨憲武さんが、Web3.0メタバースプロジェクト「XANA(ザナ)」とコラボし、メタバース上の土地でギャラリーとそれに連動するNFTのリリースを展開するそうです。
これは、メタバースやNFTが一気に盛り上がりそうな予感!!!
なんだか、「木梨さんの話題」と「画像生成AIの話題」が同日に発表されたことが、私にはとても面白い偶然だと感じました。「これまでのアートや仕事はAIのものになるけれど、代わりに人間はメタバースなどの仮想空間でアートや仕事を続けていくのだ」と思ったのです。
これからは、「個人」の価値がもっと上がりそう
現実の仕事をAIに取られ、人間が仮想空間で仕事やアート活動をするようになったら、私たちの市場価値はどう変わっていくのでしょうか?
まず言えるのは、デジタルによって広がる活動は、これまでの会社や組織などの「箱」で行う必要性が薄れていくでしょう。なにせ、ビジネス相手は世界中の人々です。それこそ、たった1人のクリエイターが「画像生成AI」で漫画を作成し、世界中の何億という人々に一瞬で届けることができるようになります。そうなれば、編集者こそ要れど出版社は不要です。
「人間しかできない仕事」なら市場価値は青天井
また、単純労働のみならずクリエイティブな仕事すらAIに代わられてしまうのなら、より「人間にしかできない仕事」なら市場価値はこれまでよりも上がります。
そして、もっと言えば、「この人に頼みたい!」と思われる仕事なら、その価値は全世界で求められることになり市場価値は青天井です。
例えば、先ほどの漫画だって「画像生成AI」によって美しい絵が描けたとしても、面白いストーリーや漫画に込められた作者の想いなどがなければヒット作にはなり得ません。どれほどイラストや作画の仕事がAIのものとなっても、「●●先生の作品が読みたい!」というニーズがあれば漫画家・個人の市場価値は下がるどころか上がるいっぽうなのです。
反面、今後の仕事はマニュアル作業よりも「個性・才能・感性」などが求められるようになるのは必然なので、その辺りを上手く発揮できるよう、型にはまることなく自分の本来持つ能力を開放する必要がある訳ですね。
AIは人間の価値を底上げする
これまでも単純作業はすでに機械に代わられていましたが、いかんせん資本主義のシステムが残っていたので、労働の機械化で得をするのは雇用主だけでした。
しかし、ここからの経済は脱・資本主義となります。
そうなれば、ますます会社などの「箱」がいらず(同じ仕事を協力して行うチームは残る)、雇用主と労働者という関係性も不要もしくはその価値が極端に薄まってくるはずです。
この先、仕事のAI化が進めば、一旦はどれもこれも従来の仕事が奪われていくように感じるかもしれません。しかし、それは「人間の市場価値が底上げされた」とも言えます。
「絵を描くだけ」「事務をやるだけ」「マニュアル仕事をこなすだけ」な仕事はAIに任せて、人間はより最小限の時間と労力で才能や感性を全世界へ発揮できるようになるということです。それはそれで素敵なことではありませんか!
少なくとも私は、例えAIがインタビュー・構成・執筆・編集・リリースまで出来るようになっても、書くことを止められないと思います(笑)
完全にこれらの仕事がAIに奪われる前に、ライターとして「私にしか出来ない働き方」を見つけなければとワクワクしながら考えているところです♪
では、また次回!