本日は、「これからの投資先」について考えていきます。
こちらは、以前に質問を募集したことへの回答編です。(みなさん、ありがとうございます!)
質問にはいろんなバリエーションがありましたが、総じて「株は?不動産は?金は?ビットコインは?」などなど。今後の投資先に悩まれている方が多いように感じました。
そこで今回は、それぞれの見立てについてお話したいと思います。
なお、毎度しつこいですが、私の考えは参考として受け取っていただき、最終判断はご自身の責任のもとで行ってくださいね!
株式は銘柄により明暗ハッキリ。真の優良企業を長期保有なら◎
金融リセット後、株式市場がどのように様変わりするかは予想がつきません。
しかし、市場が変わっても企業は存続しなければいけませんし、そのためには程なくして株取引に替わるようなシステムが構築されるはずです。
ですから、「時代が変わっても必要とされる企業」へ投資すれば、一時は混乱期があるかもしれませんが比較的堅調にその後も資産運用できるのではないでしょうか?
まあ、その銘柄選びこそが難しいんですけど……。
今のところ、楽天・ソフトバンク、AOKI・電通・銀行など、これまで「優良企業」と言われてきたところの膿がどんどん出始めています。これらが今後、大きく体制変更できれば未来の成長にも期待は出来ますが、今の報道を見ている限りではかなり難しそうです。
これから新たに株式投資をするならば、そんな旧体制的な優良企業ではなく、「利権などの手垢がついておらず、時代のニーズに合った商品・サービスを堅実に提供することで成長が見込めそうな“真の優良企業”」を見極めていく必要があるでしょう。(難しい!)
不動産は、条件がよければ資産になる。悪ければ空き家・空室問題に発展
不動産についても、株式と言いたいことはほぼ同じです。
いい物件や土地を買えば金融システムがどうなろうとも手堅い資産になりますし、難ありの物件・土地なら維持・管理・売却が大変です。要は、選び方が大事!
また、不動産は現物資産ですから、今後懸念されているような金融ショックなどが起こっても、いい物件・土地であればすぐに価値は回復し活発な売買が行われるようになります。その点では、株式よりも資産運用における安定性は高いと言えるでしょう。(その分、値段も高くなりますが)
資産運用での「いい物件」がどんなものかについては、私の業務委託先であるらくだ不動産(さくら事務所・グループ会社)のコラムや動画が参考になりますので、ぜひご覧ください。
金は、動乱期に強いが。保管先が重要
続いて金ですが、金融ショックなどが起これば今後ますます値上がりしていくと予想されます。
しかし、保管方法がややネックになりますね。
一般的なのは金融機関で直接あるいは間接的に買って保管してもらうことですが、そこもあくまで一企業なので金融ショックのような混乱が生じれば当然その煽りを受けることになります。
肝心なのは、その金融機関が「特定保管」「消費寄託」などの正しい保管方法をとっているかどうかです。
「特定保管」とは、自分が買った「現物の金」を明確に区別して管理する方法。万が一金融機関が倒産しても、金は確実に契約者に戻るようなしくみです。
一方の「消費寄託」は、銀行の預金と同じイメージです。金融機関で買った金を同機関に「貸し付ける」ことで利息的なリターンが期待できます。万が一、その金融機関が倒産すれば、同質同等の地金または換金によってカバーされるというしくみです。
数的にメジャーなのは「消費寄託」ですが、金融ショックなどの際に安全性が高いのは「特定保管」と言えます。ただ、その分、手数料も割高にはなってきますね。
暗号資産は、まだどれも「かませ犬」
「これからはデジタル通貨になるんだから、やっぱり暗号通貨系に今から投資するべきでしょ?」と思う気持ち、よくわかります。
でも、これから世界的に主流となるデジタル通貨がどんなものなのか、まだ詳細が発表されていません。
そんな中で活発になっている色んな暗号資産は、どれもこれも本命までの「かませ犬」的なものに過ぎないと思うのです。
これほど投機目的で売買され価格変動する今の暗号資産が、近い将来、メジャーな決済通貨になるとは考えづらいです。
なので、今後に向けてしくみや使い方を覚える・新規事業に参入するなど、堅実な目的があれば保有もアリですが、純粋に投資だけを目的として暗号通貨を保有するならばよほどの運の良さが必要かもしれません。
さいごに
ここまでいろいろと述べて来ましたが、当の私はと言えば、積立でコツコツ投資信託を買いあさっている程度の弱小者です。
株は家族の仕事上インサイダー取引に抵触する危険性がありますし、不動産を管理できるほどマメではありません。金は「買えばよかったかなぁ~」とは思いつつ、今は高掴みになるので買えないです。暗号資産は、勉強だけはしています。
投資信託だけでも、NISAをフル活用してファンド選びと売買のタイミングさえ間違わなければ、将来的にも何とかなるんじゃないかなぁ~と比較的楽観的に考えています。(ちなみに、月5万円×年率3%×20年間で計算すれば1641万5100円です)
とりあえず、どんな時代になっても健康で働き続けられるよう、今は体力づくりに投資しまくっているところですね(笑)
では、また次回!