本日は、「円安の影響」を学びなおし。
円安とは、他国の通貨に比べて円の価値が低くなることです。
2022年3月25日現在、1ドル=125円となりました。ちなみに、昨年同日は1ドル=108~110円。
1年前に比べて、円の価値がドルよりも相対的に下がっていることになります。
円安になるメリットは、海外で稼いできたドルを多く円に替えられることです。円よりドルの価値のほうが高いのですから。
また、輸出製品の値段を下げて海外で売ることもできるようになります。1,000円の商品なら、1ドル=110円の時は9.09ドルですが、1ドル=125円になれば8.00ドルです。
さらに、円の価値が下がっているので外貨建て資産の価値も上がります。
一方、円安になるデメリットは、原材料を海外から輸入しなければいけない企業にとって原価高騰のダメージが大きいことです。現在の国内商品の値上がりも、この影響ですね。
また、円の価値が下がれば国内債券の価値も下がります。
総じて円安になると、国内企業は輸出産業が儲かり、輸入産業が厳しい状況になります。
今の日経平均株価を支えるのは、ファーストリテイリングやファナック、ソフトバンクグループなど海外にも工場や支店を持つ輸出に強い企業ばかりですから、円安になれば株高の傾向になるのです。
反面、私たちの生活消耗品や食品は輸入に多く頼っていますから、円安になれば物価が高くなるという傾向にもなります。
ちなみに、1ドル=125円を超えると現在の日銀総裁・黒田さんが何らかの動きを見せると、投資家界隈ではもっぱらの噂です。(参考:円安どこまで?意識される“黒田ライン”【経済コラム】 – NHK.JP)
今回はどうなるでしょうね?
では、また次回!