本日は、2021年2月23日の議会公聴会から「米国株の将来性」について、学びなおし。
この記事は、私個人の見解を示したものです。投資判断は自己責任でお願いいたします。
パウエル議長の発言のポイント
- 長期金利の上昇について静観する考えを強調
- 長期の金融緩和方針についても再強調
- 雇用が最大になるまでゼロ金利政策を継続する考え
- 一部の過熱感を認めつつも、金融システム全体の安定性を主張
- 昨年からの反動で、今年は物価上昇率が上振れすることを認めたが、一時的とする見方
- 質疑応答では、今年の米国成長率が6%になることもあり得ると述べた(昨年はマイナス2.5%)
市場の反応
- 一時急落していたナスダック株は、再び買いが優勢に
- 22日イエレン米財務長官の発言により、引き継ぎビットコインは値下がり
- ビットコインの下落がテスラ株を押し下げている
- 外国為替市場ではドルが下落
- 資源国通貨は堅調
- ニューヨーク原油先物相場は小反落。金スポット相場は小反落
- テクニカル指標は相場が調整に向かう可能性を示唆している
私見「米国株神話は、崩れた……」
これまでは、長期投資なら「米国株を持っていれば無難」というような風潮が日本国内にあったと思います。
しかし、パウエル議長の発言と市場の反応を見ると、私は下のような考えに至りました。
「米国は閉店バーゲンセールをやっているんだなぁ~」と。
以前も書きましたが、米国株はビットコインと運命共同体と言っても過言ではありません。→【コラム】「私の相場観」ビットコイン・米国株・日本株の爆上がりで見据える5年後と、警戒していること
現に、ビットコインの下落が、テスラの足を引っ張っています。このように、ビットコインと交わることで米国株は完全な投機資産になってしまったのです。
もし仮に、米国経済が成長率6%にまで立て直されたとして、そのお金はたちまちビットコインなどの暗号資産のもとへ流れていくでしょう。
暗号資産のほうが決済手段として利便性が高いですし、投機的にも今のところさらに価値が上がるかもしれません。
このまま米国の経済成長が鈍化すれば、株価が低迷していくことはもちろんですが、逆に経済成長が進んでも暗号資産の勢いを押し上げるだけで、以前のような直接的な恩恵をドルは受けることができないでしょう。
結論、私はドルについても米国株についても、明るい未来を見ることができません。
今回の公聴会では現状維持の安堵感から相場は持ち直しましたが、次回以降もこんなに直前までドキドキしなければいけないなら、投資家による利確の動きが日々高まっていくでしょう。
本来、長期投資を行うなら一時的な株価の乱高下に一喜一憂するべきではありませんが、米国株の将来性を察するに今が最後の上昇気流なのだと思います。
冒頭でも述べましたが、投資は個人の判断でお願いいたします。
私は、残りの米国株も近日中に利確するつもりで、今後の相場に注目していきます。
ほとんど売ってしまいましたが、まだ一部残っていたんですよね。さて、いつにしましょうか……。
では、また次回!