【経営者インタビュー】「キャッシュレス変遷は“第二波”へ」JFRカード・二之部社長(後編)

前編に引き続き、JFRカード株式会社・二之部守社長から「クレジットカードの未来」について、学びなおし。

前回は、「J.フロント リテイリンググループは今後、どのように進化していくのか?」についてお聞きしました。

後編では、「リニューアルした大丸松坂屋カードのメリット」や「クレジットカードが他の決済手段より優れている点」について、伺いましたよ!

縦型・カード番号4桁4段のカードデザイン

新しくなったクレジットカード、縦型なんですね。

縦型のカードって、私は他に知りません。今回、初めて見ました!

今回、カードデザインの刷新が、一番と言っていいほどの大きなチャレンジでした。

こだわったのは、とにかく「シンプル」に。

それでいて従来にはない縦型にして、「まず、見て!」っていう風にね(笑)

30代40代の女性に注目してもらうために、かなり考えました。

ターゲットは、(私のような)30代40代の女性なんですか?

今のカードの会員は、50代60代の女性のお客さまが多いんです。

かと言って、大丸松坂屋に他の年齢層のお客さんが来ていない訳じゃないので、カードを新しくすることで、次の購買層である30代40代の女性に振り向いてもらいたいなって。

(私に振り向てほしくて、新しくなったカードなのか~♪)

そして、カード番号が4桁4段というのも、また斬新!

ネットショッピングでカード番号を入力する際、そのまま打ち込んでもらえればいいので!

すごく入力しやすいですよ、これは。

タッチ決済機能も搭載されているので、対応しているお店では支払いも素早くできます。

海外でも、アジアなら香港・シンガポール、後はオーストラリア。
タッチ決済に対応していれば、どこのお店でも使えます。

交通機関は特に便利ですよ!

海外! クレジットカードを握りしめて、早く行きたいです!!
ホテル・食事・免税店でショッピング……。

行きたくてウズウズしている人、他にも大勢いると思います!

確かに。

コロナが収まって、自由に海外旅行ができるようになったら、ここをもうちょっと宣伝してもいいなぁ(笑)

カード自体は必要なくなっていくんだろう

海外で使えるというのは、Suicaやスマホ決済(●●ペイ)にはない、クレジットカードの強みですよね。

……あ! でも、仮想通貨だけは海外でも使えます。

ということは、クレジットカードのライバルは仮想通貨ということでしょうか?

中長期的に見れば、大きく支払いのパターンを変える可能性はあると思います。

でも、セキュリティが課題です。

やっぱり、そこなんですね。

仮想通貨だけじゃない、生体認証も銀行がATMなどで取り入れていますけれど、あれを一般のお店でやろうとするとハードルが高いかなと思います。

日本人は特にプライバシーや個人情報の保護に対して敏感なんですよね。

現に、いろいろありましたからね……。(回想中)

決済は、便利にしようとするほどセキュリティにコストがかかりますし、破られる可能性も高くなるんですよ。

そこをクレジットカードは、上手くバランスがとれていると感じます。

セキュリティの安全にまさるニーズはないです!

むしろ「決済=セキュリティ」という感じ。

間違いなくそうですね。今までもそうでしたしね。

クレジットカードの歩みは特に、「不正との闘いの歴史」でもありますので。

じゃあ、やっぱり安易に他の決済手段には手を出さず、クレジットカードだけ持っていればいいですかね……?

テクノロジーで解決できるので、他の決済手段も進むとは思います。

でも、それに伴って、プラスチックのカード自体は必要なくなっていくんだろうとは思いますね。

カードという形じゃなくなるという……!!

次のクレジットの形は、どうなると予想していますか?

時計なのかメガネなのかわからないけど、長い目で見ると、生体なんかも少し入ってくるんじゃないかなぁ。

テクノロジーによって、セキュリティレベルが上がれば?

そこはもう、消費者とのセンチメント(感情)との関連もあるかなとは思いますね。

10~20年スパンで考えると、決済手段がガラッと変わるかな、と。

10年後にプラスチックカードは、まだあるのかな。
でも、20年後には、多分ないと思います。

(ちょっと切ないなぁ……)

日本のキャッシュレス変遷は、5年前から“第二波”へ

二之部さんはクレジット業界に長くいらっしゃるので、決済手段のいろんな変遷をご覧になってきたんでしょうね。

そうですね。

例えば、クレジットカードに入っているチップ。
あのテクノロジーって、もう30年前にはあったんですよ。

また、裏に磁器のラインが入ってるんですけど、あれについては50年くらい前から使われるようになったテクノロジーです。

「50年くらい前から使われるようになった」というと?

テクノロジー自体は、もっと前からあったはずです。

それが今でも使われているということは、しっかりとしたセキュリティが担保されているからであって、長い時間を使ってそこに取り組んできた会社や人たちがいるからこそなんです。

不正と闘ってきた人たちのお陰ですね……。

新しい決済手段も、テクノロジーの発展によってどんどん出てくるとは思います。
でも、今はまだ「穴」が空けられやすいかもしれません。

セキュリティの「穴」、ですね。

例えば、本人確認をどうするかとか。

あと、生体のデータって変えられないですよね?
そこを盗まれないようにちゃんと保管できるか、とか。

そこを今後、テクノロジーによって解決して行くんだと思います。

それって、一つの会社だけでは難しいような……。

国がやらないと難しいというのはありますね。

インドなんかはすごく進んでいますよ。
決済だけじゃなくて携帯電話の契約とかも、全国民がデジタルで本人確認できるはずです。

それは、すごい!

日本でもそうなれば便利だなぁ~。

日本でも、ETC、交通系のSuicaやPASMO、それとネットショッピング
その3つによって、大きく変わってきたところなんですよ。

特にETCなんて、20年ほど前までは窓口で現金払いしていた訳です、1回1回。

そうでしたね。

それから、Suicaですね。
これが始まってからはもう、切符を買う人なんてほとんどいない訳です。

それって、すごい大きなチェンジだなって思っています。

確かに、今ではETCもSuicaもない暮らしなんて、想像できないけれど……。

ネットショッピングもね。
それ以前は通販とかテレホンショッピングだったのに、今ではクレジットカードでより簡単に買い物が楽しめる。

20年で、日本のキャッシュレスもこんなに大きく変わっていたんですね!

ETC・Suica・eコマース(ネットショッピング)、その3つが第一波

そして、5年前くらいから暗号通貨・仮想通貨・アプリによるスマホ決済が普及してきて、それが第二波

私たちの暮らしは、キャッシュレス第二波の流れによって、再び大きな変化を迎えようとしているんですね。

「世の中のトレンド」と「お客さまのニーズ」に合っているカードか?

今後ますます、新しい決済手段のツールが出てくると思います。

先ほど、クレジットカードの強みとしてセキュリティというは聞きましたが、それ以外にも他のツールにはないメリットはありますか?

私は2つあると思っています。

1つは、支払いをまとめられるところですね。
Suicaでもアプリでも買い物ができるけれど、それらを全部まとめて決まった日に引き落としできるというのは、お金の計画を立てられるので大きな利便性だと思います。

2つ目は、クレジットカード会社がいろんなポイントを付けているので、お得っていうのもありますね。
もちろん、Suicaでも●●ペイでもポイントは付きますけれども……。

クレジットカードなら、まとめて支払いができるので、個別決済の買い物よりさらにポイントが貯まりそうですね!

大丸松坂屋カードでは、今回、新しいポイントプログラムを導入しました。

さらに、タッチ決済というテクノロジーも取り入れて、ちゃんと「世の中のトレンドに合っているか?」「お客さまのニーズに応えているか?」という視点で見直しを行っています。

そのようにモデルチェンジしたのが、新しくなった大丸松坂屋カードです。

充実した優待や、今後のサービス展開も楽しみです!

全体の感想・まとめ

新しくなった大丸松坂屋カードは、デザイン・テクノロジー・サービス……すべてが未来的です。

加えて、やはり“セキュリティ”という観点からも、クレジットカードは他のキャッシュレス決済をこれからもリードし続けるのでしょう。

世の中が変わり、暮らしが変わり、ショッピングやお金との付き合い方が変わった今。
大丸松坂屋カードの進化に、「変わらず安心なセキュリティ」と「新しい百貨店の在り方」を見た気がします。

まだまだ落ち着かない世の中ですが、それでも日々を前向きに、好きな服を身に纏って、新しいモノやサービスとの出会いを積極的に楽しんでいきたいですね。

では、また次回!

参考リンク

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