本日は、「モバイルバッテリーによる火事がどれほど怖いものなのか? そして、火事を未然に防ぐためにはどうすればいいのか?」について学びなおし。
きっかけは、今朝たまたま目についた、ある人のTwitter投稿でした。
その方(掲載許可は取っていないので、名前もアカウントも伏せたいと思います)、モバイルバッテリーによる火事で家がほぼ丸ごと焼けてしまって、自分のモノはおろか家族のモノまですべて焼けてしまったのだそうです。
モバイルバッテリーって、あの手のひらサイズの充電器がですよ?
家をほぼ全焼させる威力を持っているなんて……。
試しにこちら、ANNnewsCHで発火の様子を見ることができます。ご参考までに。
すごく怖くないですか!?
言わずもがな、モバイルバッテリーはちゃんとしたものを正しく使えば火事を引き起こすような脅威になりません。
スマホをどこでも充電してくれる、非常に便利なアイテムです。
複数持っている人も多いのではないでしょうか?
では、なぜこれほど身近で便利なアイテムが恐ろしい火事に繋がってしまうのでしょう??
また、どうすれば防ぐことができるのでしょうか??
モバイルバッテーリー火事の原因
モバイルバッテリーによる火事、これは、内蔵されているリチウムイオン電池による発火・爆発によって起こります。取扱い要注意なのは、このリチウムイオン電池なのです。
スマホを十分に充電するって、よほどのエネルギーが必要です。
それをあんなに小さい機器で可能にしてしまうのがリチウムイオン電池の最大のメリットですが、反面、大きなエネルギーを溜め込んでいる分、非常に扱いがデリケートになります。
具体的には、下のようなことがあると壊れやすいそうです。
- リチウムイオン電池本体の欠損(製造段階のミス)
- 充電や放電に使う回路のショート(製造段階のミス)
- 内部の安全装置が作動しない、または元からない(製造段階のミス)
- 外的な強い衝撃や圧力
- 高温な環境、極度な低温
- リチウムイオン電池が劣化している
- バッテリーの残量がゼロ
- バッテリーの充電が終わっても、長時間放置
バッテーリーが高温に弱いのは知っていましたが、低温もダメなんですね!
ちなみに、許容最低温度は5℃。
真夏や真冬はとくに、車内に放置などは絶対にいけません。
また、バッテリー自体の電池残量がゼロのまま放置されていると、劣化しやすくなるそうです。
さらに、バッテリーの充電が終わったらできるだけすぐにコンセントから抜きましょう。
そのままにしておいても、バッテリーの劣化に繋がってしまうそうですよ!
使わないほうがいいモバイルバッテリーとは?
- 充電中、異常に熱くなる(触れる程度なら大丈夫!)
- 買った時よりも、膨張している
- 驚くほど安い(安全基準を満たしていないかも!?)
- 充電が満足にできない(異常に長い、電池がすぐに無くなるなど)
- ケーブルが切れている
製造段階でのミスによる火事を防ぐためには、あまり安価なモバイルバッテリーを選ばないほうがいいようです。
安全装置が設置されていなかったり、本体に欠陥があったり、コードが切れかかっているなど様々な問題があってもおかしくないとか。
火事を防ぐためには、有名なメーカーの適正価格なモバイルバッテリーに限りますね!
買う前にチェックしたい「安全なモバイルバッテリー」のポイントは?
- PSEマークがついているか?
- 目に見える変形や傷はないか?
- 適正価格か?
- ケーブルが切れていないか?
製造段階で異常があっても、購入者は見抜くことができません。
そこで最低限、PSEマークがあれば安心材料になります。
ほとんどのモバイルバッテリーにはこのPSEマークが付いているそうなのですが、一部の製品には無いこともあるようです。海外メーカーのものとか、値段が異常に安いものとか……。
やはり安全性を重視するなら、返品交換もスムーズに行えそうな国内メーカーのモバイルバッテリーを選ぶのが無難なのだと思います。
ちなみに、有名どころは下のようなメーカーです。
- SONY(ソニー):大手という信頼性
- cheero(チーロ):リーズナブル
- BUFFALO(バッファロー):安全性に定評アリ
- ELECOM(エレコム):コンパクトサイズが人気
- maxell(マクセル):品揃えが豊富
モバイルバッテリーの正しい使い方は?
- 強い圧力がかかるところに保管しない
- 強い衝撃を与えない
- 充電しながらゲームなど(スマホが熱くなりがちなアプリ)をしない
- ケーブルが切れないように大事に扱う
- 極度な高温・低温な環境では使わない
- バッテリー自体の充電を忘れない(残量ゼロのまま放置しない)
- バッテリー充電後は、すぐにコンセントから抜く
- 長期間使わず、まめに買い替える
- 少しでも異変を感じたら、すぐに使用を止める
モバイルバッテリーは一般的に300〜500回ほどの使用で買い替えたほうがいいそうです。
毎日使うなら1年ごとに買い替えるのがベストなイメージですね。
滅多に使わないなら寿命もそれだけ長くなるかとは思いますが……個人的には経年劣化が怖いので、どんなに長くても5年くらいで買い替えたいところです。
適切な処分も忘れずに!
当たり前ですが、モバイルバッテリーは燃えるゴミに出してはいけません。
寿命などで処分する時には、下のような方法で正しく捨ててくださいね。
- 自治体のルールに従って、出す
- 家電量販店やホームセンターのリサイクルボックスへ、入れる
- スマホのショップに、渡す
一番オススメなのは、リサイクルボックスですね。
ショップは、バッテリーの処分目的だけでは行きずらいかと思います。
最近では、自治体でも回収ボックスを設置して気軽に処分できるようになっているようです。
さいごに
バッテリー事故のニュースを見て、「怖いな」「気を付けなくちゃ」とは誰もが感じるはず。
しかし、具体的に「どうして起こるの?」「どうやって対策すればいいの?」と突き詰めていかないと、実際には防げないと思うのです。
空気の乾燥が激しくなるこれからの季節、特に気をつけてモバイルバッテリーを管理しておきたいですね。自分の身にもいつ降りかかってくるか、わかりませんから。
では、また次回!
参考リンク
・チーロ
・エレコム