【覚えて得するコンサル用語】「フリップ・ザ・コイン」「ボイル・ジ・オーシャン」「イシューからはじめよ」意味と使い方を解説

outdoor basketball court on grassy meadow in summer park

本日は、名和高司さんの著書『コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法』から、【覚えて得するコンサル用語3つ】を学びなおし。

カタカナばかりで何のことやらと思われるかもしれませんが……。
意味を知ると「あるある!」と納得できると思いますし、今後の問題解決の対策を練るのに使えると思いますよ。

そもそも、コンサルの仕事とは?

コンサルの仕事は、企業の抱える問題を一緒に解決することです。
ですからまず、コンサルは企業から問題提起をされた時、「本質的な問題は何か?」を探ることから業務をはじめます。

これは、家庭での「片付け」に話を置き換えるとわかりやすいかもしれません。
クライアントは(こんまりさん的な)コンサルに「うちの家、いっつも散らかっていて居心地が悪いんだけれど、どうすればいいかな?」と問題提起をしたとします。すると、コンサルは「どうして家中こんなに散らかってしまうんだろう? どうして片付けが続かないんだろう? どうしてこのクライアントは居心地が悪いんだろう?」という問題の本質をさぐるために、クライアントと対話や試行錯誤を繰り返すのです。

「散らかっているなら、すぐ片付けよう!」では、根本的な問題解決になりません。それでは、コンサルではなくもっと具体的な業務を手伝ってくれる業者に外注すればいいだけの話です。片づけなら、ハウスクリーニングといったように。

しかし、コンサルの役割はあくまで、クライアント自身が問題解決をおこない業務効率などを発展させることにあります。

そのために、「本質的な問題」の正しい見つけ方を熟知しているというわけです。

そして、それを私たちが知れば、片付けのように身近なシーンの問題解決をスムーズにしてくれる手掛かりになるはず! ……私はそのように考えています。

フリップ・ザ・コイン:NGな問題の見つけ方

これは、やってはいけない「本質的な問題」の見つけ方です。

日本語にすると「コインを裏返す」という意味。

片付けで例えるなら、「家中が散らかっていて、居心地が悪い」という問題に対して「片付けをしなくていいから、他の楽しみを見つけてテンションをあげよう」→「何で現実逃避しようかな?」という流れで問題解決としようとする方法になります。全然、根本的な問題解決になっていませんよね。

このように、「フリップ・ザ・コイン」とは、問題を裏返して現実逃避のような方法を取ることなので、コンサルが行うべき正しい問題解決の業務には繋がっていかないのです。

ボイル・ジ・オーシャン:NGな問題の見つけ方

こちらも、間違った「本質的な問題」の見つけ方になります。

日本語にすると「海の水を煮立てる」という意味。

海洋生物の調査をするために、海の水を全て蒸発させればよい! ……って、絶対にできないですよね。時間的にもコスト的にも気が遠くなってしまいます。

「ボイル・ジ・オーシャン」とは、まさに問題解決のために回りくどいやり方を行うことの例え。片付けなら、家中の物を全て外に出してから取捨選択して、整理してラベリングして……みたいな方法です。無理!

コンサルは、企業の問題を解決するのが仕事ですが、そのスピードも大事。
売り上げを数%上げるのに、何十年もかかる壮大なプロジェクトを提案されても、実行することなんてできないからです。

コンサルは、より効率的にピンポイントで問題解決を行わなければいけません。
私たちの暮らしの中で発生する課題だって、同じことが言えるのではないでしょうか?

イシューからはじめよ:正しい問題の見つけ方

先ほどの2つのNGな問題の見つけ方に対して、こちらは正しく「本質的な問題」を見つけることができるオススメの方法です。

この言葉は、有名なコンサルである安宅和人さんによる著書『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』からきています。コンサル用語というより、この本のノウハウを詰め込んだ言葉として「イシューからはじめよ」がコンサルの間で共通言語になっている感じです。

ざっくりと簡単に意味を説明すると、「本質的な問題」は仮説を立てて見つけていくのがよいという考え方です。

片付けで例えるなら、「家中が散らかっていて、居心地が悪い」という問題に対し、「物が多すぎるせいかな? 家が狭すぎるせいかな? 収納スペースが少ないせいかな? そもそもそれほど家は散らかっていなくて、クライアントの心がザワついているせいで過敏になっているのかな?」という具合に、いろいろと考えられる仮説を立てて、「本質的な問題」の解決に繋がりそうな原因をしぼりこんでいくのです。

それこそ手当たり次第の無駄骨になりそうですが、この『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』を読めば、効率的に問題解決をするための仮説の立て方が学べるというわけですね。

感想・まとめ

コンサルの考え方やノウハウって、経営にのみ当てはまるわけではありません。
上手に暮らしの悩みや問題にスライドさせれば、すごく使える知識になります。

自分の中で何か問題が発生した時、「本質的な問題」をできるだけ早く見定めなければ、時間も体力も無駄に消耗してしまいますからね。

大事なのは「イシューからはじめよ」。避けたいのは、「フリップ・ザ・コイン」や「ボイル・ジ・オーシャン」的な発想です。

では、また次回!

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