本日は、「証券口座の乗っ取り対策」について学びなおし。
この春から、証券会社で保有している銘柄がご本人の知らないうちに売買されるトラブルが相次いでいます。
原因がいまだに明らかになっておらず、二重ロックをかけていたという有名投資家・テスタさんまで、先日乗っ取り被害に遭いました。
著名投資家のテスタ氏「もし半日見てなかったら…」 証券口座乗っ取られるも金銭的被害はなし|東スポ
このトラブルを受けて、ここ1週間ほどの間で私がおこなった防衛対策をご紹介します。
①銘柄を整理
私は複数の株式銘柄を保有しています。
その中で、長期保有し続けたい銘柄については、今後の乗っ取り被害をあるていど覚悟の上で、そのまま保有し続けることに決めました。
被害に遭ったらかなりの損害が出ることになるわけですが、順調に育てている銘柄を今売るのは惜しすぎます。これに関しては、とことん自身の運に掛けています(笑)
②二重ロックは絶対!
現状、二重ロックをしていても突破されているようではありますが、やらないよりはいい!
ログインまでの工程も面倒ではありますが、必ず二重ロック(証券会社が推奨しているセキュリティ設定)はかけておきましょう。
③できるだけマメに口座をチェックする
不審な動きをいち早く察知し、被害を最小限に抑えるため、できれば1日1回は口座をチェックしたいものです。
それが難しい場合は、最低限、証券会社からのメール(=口座に動きがあった場合に送られてくるメール)は受信できるようにし、マメにチェックしておきましょう。
④投信の比率を上げる
長期保有し続けたい銘柄については、そのままとして。愛着のない銘柄については、今回、思い切って売りました。
その分、投資信託へ資金を流して、比率を高めています。
投資信託は相場が閉まらないと約定となりません。即約定にならなければ、例え乗っ取られても対策できる時間があります。
⑤投資資金は銀行口座へ
投資資金として証券会社にストックしているお金は、銀行口座へ戻しておきましょう。
銀行なら、預金保護制度の範囲内(元本1000万円とその利息)で補償されます。
証券会社も補償の動きだが…?
有名投資家・テスタさんが被害に遭ったことを機に、これまで一切補償しないと言っていた証券会社も方針転換しました。
2024年5月2日の報道によると、大手10社が被害の状況に応じて顧客に補償をする方針を決めたそうです。
証券口座乗っ取り 大手10社 被害状況に応じ顧客に補償する方針|NHK
しかし、「被害の状況に応じて」という点が曖昧で、人によっては十分な補償がなされない可能性もありそうです。
万が一、被害が発覚したら乗っ取りの証拠になるようなデータや画面はできるだけ保存して、自分の不手際によるものではないことを証明する必要があるでしょう。
その際、当然、「証券会社の勧める通りのセキュリティ対策をしていたか? 二重ロックをかけていたか?」は大事なポイントとなるはずです。
こちらで出来ることは、すべてやっておきましょうね。
では、また次回!