【会社インタビュー中編】「どう見てもこの子は、仕事を好きなんだな…と」さくら事務所代表・大西倫加さん 、新人広報・堤晴子さん

前編に引き続き、「さくら事務所の働き方」を学びなおし。

前回は、社長の大西さんから 「成長する会社の経営者は、どんな視点で人を選ぶのか?」 をお聞きしました。

中編である今回は、新人広報の堤晴子さんにも加わってもらい「さくら事務所でのリアルな採用は、どんな感じなのか?」を伺うことにしましょう!

堤晴子さんとは?

2021年6月にさくら事務所へ入社。広報室へ在籍し、プレスリリース・メディア向けセミナー主催・コラム執筆などを行う。前職では、IT企業の広報やジュエリーの販売に従事。

人と話すのが好きで、コミュニケーションをとることがとても得意。

「ここは不思議だなぁ~」長すぎる返信文に驚き!

先ほど、大西さんから採用への想い・やり方についてお聞きしましたが、
そういったところを知って、堤さんもさくら事務所を受けられたんですか?

正直に言ってしまうと、本当に偶然というか……。
実は、前職がかなり厳しい職場環境でして「これはもう辞めなきゃ、無理!」みたいな感じになってしまって。でも、一方で「広報って楽しいな」っていう希望はあったんですよね

そこで、友達に勧めておもらったサイトwantedlyで転職活動をしている中、なんとなく良さそうだと思ったのがさくら事務所でした。

不動産の知識なんて全くなかったですが「それでもOK」って書いてあったので。

不動産系の企業って、未経験だと尻込みしちゃいそうですけど……?

「広報に絞ってやりたい!」と思って、実際に数社受けてみたんですけど、最初に結果が返ってきたのがさくら事務所だったんですよ。

でも、その返信の文章が異常と呼べるほど長くて!
まるで、彼氏と別れ話をしている時のLINEのようでした。

私、恋愛でそんなの送ったことないから、わからないよ~!

(私も、彼と揉めたら既読スルー後に即ブロックする派だから、経験ないな~)←最低

普通の会社は、自動返信みたいな定型文で返ってくるのに、さくら事務所ではスクロールしてもなかなか読み切れない。明らかに「これは定型文じゃないぞ!」と。

逆に私のほうが定型文だったのに、それに対してこれほどの熱量で返ってきたので「ここは不思議だなぁ~」と思いましたね。

定型文でメールを送った先から、長文で熱い返事が返ってきたら、焦っちゃいますね……。

しかも、最初の面談が大西さんで!

え! のっけから社長の面談ですか!?

でも、それはちょっと特殊なことで。

この会社の広報室は、私が立ち上げて1からやってきたということで、今もそこだけは直轄で見ているんです。あと、経営企画室もですね。

また、堤のように若く、キャリアだけでは判断が付きにくいメンバーも、私が直接見るようにしています。

事前情報によると、大西さんは面談時に履歴書は見ないとお聞きしましたが、やはり職種と人によって方法は変わってくる訳ですね!

そうですね。

うちの会社は専門職なので、建築士とかマンション管理士とか国家資格が必要な仕事があります。

なのでそこに関しては、「ライセンスや証明書を持っているか? 職歴は?」というところを現場のマネジメント層が見ていますよ。

ただ、本部スタッフをやりたい人がいて私が面談することになった場合には、誰の履歴書も見ていないです(微笑)

「広報としての才能を伸ばしたいなら、うちに来るといいよ!」と言いました。

面接時、堤さんの最初の印象はいかがでしたか?

う~ん…………。

…………?

(笑)

ごめんなさい! じっくり思い出していました。


ものすごくまじめで、真剣に仕事のことを突き詰めていて、自分の言葉で想いを語れるなと思って、すごく好印象だったんですよ。

「自分の言葉で想いを語れる」と言いますと?

私が履歴書を見ない理由でもあるんですけど、「優秀な型」にはまっている人が多いんですよね。

「履歴書はこう書いて、職歴はこう書くといいぞ!」みたいな。

確かに、それこそ定型文のようなものはありますよね。

面接でも如才ない(=とても気が利いていて、愛想がいい)受け答えなんだけど、「どっかで聞いたことあるな」みたいな。

でも、堤にはそういう振る舞いが一切なくて。

正直、言葉の使い方や文章は練れていないというか、しかもすごく若いので巧みではないと思ったんですけど、その分「この人、本当に自分の頭で考えて、自分の心で感じたことをちゃんと自分の言葉で表現しているな」って思ったんですね。

裏表がないというか、面談のために着飾ってもいないし、取り繕ってもいない。

堤さんは、ありのままの姿で面談に臨まれたんですね!

後で聞くと、いろいろ悩んでたんだなってわかるんですけど。
面談の時の堤は、突き詰めて仕事や人生を考えていると思いましたね。

だからこそ、今、人生の重要な局面にあるように感じました。

仕事にも人生にも真剣に向き合っている、と。

どれだけ考えなきゃいけないことがあったんだろうな、って。

どう見てもこの子は、仕事を熱心にするし好きなんだなと思ったんですよ!

なのに今の仕事を辞めようとしているって……なんでだろう、って。興味を持ったんです。

退職理由って、これも定型質問・定型回答になってしまうことが多いので普段は聞かないんですけど、彼女の場合はたった3か月で辞めようと思ってると言っていたので、転職したい理由も聞きました。

辞めたい理由を聞いて、どう思われましたか?

本来もっと爆発的に伸びるはずの魅力や才能を……すごくもったいないなと思いました!

ただ、自分自身も経営者をやっていて、これまでがすごく壮絶で失敗もしているので、他の経営やマネジメントにいちゃもん付けたくはないんですよ。
自分も同じことをされたら嫌だし。

それでも、堤の話を聞いていると、環境やマネジメント手法が合っていないというか……。

堤さんには、もっと才能を生かせる場所があるだろう……と?

私、その人にしかない魅力とかポテンシャルみたいな「原石」を見つけるのがすごく好きで!
経営者になる前はPRコンサルタントだったので、「どうしたらこの人の可能性がもっと花開くだろう?」って勝手に妄想しちゃうんですよ。

だから、彼女に「最終的には自分で決めることだけど、広報としての才能は絶対にあるから、それを伸ばしたいならうちに来るといいよ!」と言いました。

中編の感想・まとめ

仕事に悩む堤さんはもっと真摯に広報がやりたくてさくら事務所の門を叩き、大西さんはそんな堤さんを見て、広報としての原石的な才能に気が付いたという。ドラマのようなお話でした。

さらに、この話には続きがあって……。

面談が終わって、大西さんから「最後に何か質問ありますか?」って聞かれた時。
私、なぜか「私なんかが広報になれるんですかね?」って聞いちゃって。

思わず大西さんに人生相談しちゃいました。

採用から人生相談に!

大西さんは、なんて?

「今はそういうこと聞く場じゃないでしょ!」って……。

でも、「本当に広報になりたいと思ってる?」と聞かれて、「なりたいです!」って答えました。
そしたら大西さん、「じゃあ、なれるよ!」って。

私、採用面談で人生相談に乗ることが多くて!

そう言えば、似たようなエピソードがwantedlyの記事で語られていたような……!

なんかもう、私が悪いんです……。

大西さんとお話すると、必ずそういう流れになっちゃうんですね。

じゃあ、私は悪くない!

インタビューの流れを考慮し本文には入れませんでしたが、こんな会話もあって「やはり、大西さんの懐の深さがさくら事務所の大きな魅力でもあるんだなぁ」と感じました。

そして、そんな大西さんに広報の才能を見出された堤さんは、入社早々に大きなプロジェクトへ挑むことに……!

それもまた、面白いエピソードと学びがたくさんありましたので、次の後編でご覧くださいませ。

では、また次回!(後編へ続く

参考リンク

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